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遺品整理の前に遺言書を確認しよう
遺品整理を行う際「この遺品は残しておくべきか、捨ててしまっていいのか…」など、判断に困ること多いと思います。
そこで、ここでは遺品整理の判断に困った時どうすればいいのか、仕分け時に抑えておくべきポイントについても解説します。
遺品整理を行う際、まずやるべきことは遺言書の確認です。亡くなった方が遺言書を残しているかどうか確認しないと、後でトラブルが起きる可能性があります。
そもそも、遺言書とは自分の財産をどのように分けるかなどを書いた書類のことで、開封する際、家庭裁判所の検認を受けたりと法的な拘束力を持つ重要書類です。
この遺言書には亡くなった方の意思が書かれており、遺品整理を行う前にこれが存在するかどうか確認した上で、見つかった場合は遺言書の内容を尊重しなければなりません。
エンディングノートの場合も、亡くなった方の気持ちを尊重し遺品整理を進めていきましょう。
では、遺言書やエンディングノートなどが見つからない場合はどうすればいいのでしょうか?これらがない場合、法定相続人により法律に基づいて遺産整理、相続を行っていきます。
法定相続人とは法律上遺産相続が可能な方を指します。

遺品整理の判断に困ったときのポイント
では、遺産整理を進めていく上で判断に困った時のポイントをご紹介しましょう。
デジタルデータは1つのUSBメモリなどにまとめる
亡くなった方がパソコンなどにデジタルデータを残しておられる場合もあるでしょう。
「デジタルデータなんて見えないものなのだから、どう扱っても構わない」なんて、考え方は危険です。
デジタルデータも立派な相続資産の対象となります。
そのため、勝手に処分することはできないので、しっかりと親族間で話し合い整理方法を話し合いましょう。
もちろん、他の遺品と同様、慎重に整理しなければなりません。適切に処分しないと、個人情報が第三者に悪用される場合があるため、要注意です。
残しておくべきデータについては1つのUSBメモリなどにまとめておくことをおすすめします。
貴金属は鑑定するまで残しておく
では、貴金属が出てきた場合はどうすればいいのかと言うと、「価値がなさそうだから」と処分してしまわず、プロに鑑定してもらうまで保管くことが大切です。
プロに鑑定してもらい、正確な金額が判明したら、親族間で権利の割合に合わせ、形見分けすることをおすすめします。
思い出の品は遺族と相談する
大切な方の思い出の品についてはどう整理していけばいいのか、迷う方も多いと思います。たとえば、故人が愛用していたもの、アルバムなどですね。
これらを整理するのは心情的に難しいと思いますが、親族間でしっかりと話し合い、納得した上で整理しましょう。
遺品整理の不法投棄に注意
遺品整理を行う前にやるべきこと、進める上での注意点について分かったところで、遺品整理の不法投棄についても理解が必要です。
よく、森の中を車で走っている時など、テレビや洗濯機が捨てられているのを見たことありませんか?どうして、こういうことが起きているのか不思議に思う方、多いと思います。
ほとんどの場合、遺品を処分するのにお金をかけたくないという理由から山や森に持って行き、不法投棄するのでしょう。
ただ、冷蔵庫や洗濯機、テレビなどいらなくなったものを山や森などに不法投棄し見つかった場合、1,000万円以下の罰金または懲役5年以下の罰則と決められています。

もちろん、個人でも業者でも同じようにこの罰則が科せられます。「遺品整理にお金をかけたくないから」などの理由での不法投棄は絶対にやってはいけません。
業者などに依頼して、この業者が不法投棄した場合も依頼者に罰則が科せられる場合があるため、要注意です。
遺品整理を依頼する際は遺品整理専門や不用品回収業者などから信頼できる業者を選び、依頼することをおすすめします。
不用品回収業者の料金相場はこちらで紹介しているので、判断基準の参考にしてください。
まとめ
遺品整理の判断に困ったと時どうすればいいのか、仕分け時に抑えておくべきポイントなどをまとめてみました。
遺品整理の仕分け時に抑えておきたいポイントは
- デジタルデータは1つのUSBメモリなどにまとめる
- 貴金属は鑑定するまで残しておく
- 思い出の品は遺族と相談する
の3つです。
また、くれぐれも不法投棄を行ったり、不法投棄を行うような悪徳業者を選ばないよう注意しましょう。